第4回受賞者発表

~11月14日は「世界糖尿病デー」~
インスリン治療を50年以上継続している糖尿病患者さんを表彰

インスリン療法を開始されて50年以上になる糖尿病患者さんを表彰する「リリー インスリン50年賞」は米国リリー社が1974年に設立したもので、これまでに米国を中心に約1,500名の患者さんが受賞されています。世界初のインスリン製剤が発売されて80周年を記念して、2003年より日本での募集・表彰を開始いたしました。

インスリン療法を開始されて50年以上になる糖尿病患者さんは、インスリン治療の技術発展をご自身の経験として感じ、治療面・心理面において様々な工夫をされ、50年という長い年月を糖尿病とともに歩んでこられた方々です。「リリー インスリン50年賞」は、このような患者さんの長年のご努力を称えるとともに、他の糖尿病患者さんにとっても治療に前向きに取り組んで頂けるような目標となり、勇気を与えることを願って設けております。

第4回となる今年度は、3名の患者さんの「リリー インスリン50年賞」の受賞が決定し、11月14日、東京都内で第4回「リリー インスリン50年賞」の表彰式を行い、ご本人のお名前を刻印した特製メダル(純銀製)が贈呈されました。

また、インスリン療法をされながら、テレビを始め幅広く活躍されているキャスターの小倉智昭さんにも参加頂き、受賞者の方へのお祝いの言葉とご自身の糖尿病にまつわるエピソードをお話し頂きました。

第4回「リリーインスリン50年賞」受賞者プロフィール

大原 匡子(おおはら きょうこ)様
1935年生まれ 東京都在住

1956年(当時21歳)、糖尿病を発症しインスリン治療を開始。糖尿病は死に至る病気と聞きショックを受けたが、家族の支えもあり、日々の生活の中で主治医の指示を忠実に守り良好な血糖コントロールを維持。結婚後は2児をもうけ、専業主婦として家事・育児にいそしむ。約20年前から趣味と運動を兼ねてカラオケを始め、歌の練習はほぼ毎日欠かすことなく、大きなステージでの発表にも挑戦している。

受賞コメント

子供のために生きていたいという一心で、くよくよする暇もなく、血糖コントロールに努めてきました。今となっては、生活の一部として自然にやっています。


馬場 裕子(ばば ひろこ)様
1939年生まれ 神奈川県在住

1954年(当時15歳)、糖尿病を発症しインスリン療法を開始。長期にわたりたびたび入院し、病院から学校や職場に通う生活であった。会社員として勤めながら血糖コントロールに努力し、結婚後、医師に難しいと言われる中で2児を出産。一方で、幼少の頃から好きだった音楽の勉強を続け、約30年前からは海外演奏旅行やCDリリースなどプロの声楽家としても活躍。歌いながら出産することで、腹式呼吸と同じ効果が得られ、心身共にリラックスして出産できるといわれる“歌う出産”を妊婦さんに指導する他、合唱団の指導や子供から高齢者まで幅広い人々に音楽に親しんでもらえるコンサートを開催している。

受賞コメント

自分が一番好きな音楽を一筋にやってこられたのは、糖尿病だったからかもしれません。本当に大切なことしかできないという思いでしたが、出産にしても音楽にしても挑戦することで、できることが広がっていきました。


井野元 富士江(いのもと ふじえ)様
1919年生まれ 千葉県在住

結核で自宅療養中であった1953年(当時34歳)に糖尿病を発症、インスリン療法を開始。当時はインスリンの自己注射が認められておらず、インスリン注射のために毎日近くの助産院に通った。自分の血糖コントロールを行いながら、5人の子供の育児・家事に加え、約20年にわたって二人の親を介護した。また、長年の趣味として、短歌、茶道を楽しむ。

受賞コメント

周りに支えられてきたおかげで、糖尿病だからといって辛い思いをしたことはありません。病気で表彰されるなんて驚きました。私をずっと支えてくれている家族に、とても感謝しています。