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2回注射:混合製剤2回注射

基礎分泌と食後高血糖をともに改善し、日中の注射が困難な場合に適したレジメンです。

特 徴

  • POINT 1朝食前・夕食前に混合製剤を1日2回注射
  • POINT 2注射回数が少ない(昼食時に注射しなくてよい)
  • POINT 3食後高血糖、空腹時高血糖をともに改善
  • POINT 4ミックス50の場合、3回注射への治療強化が容易
  • POINT 5注射間隔が変わると、高血糖や低血糖を起こすことがあるので注意が必要(特に夜間低血糖)
  • POINT 6規則正しい食事・注射ができる患者さんに適するので、対象となる患者は少ない

適した患者タイプ

  • ・罹病期間が中程度で、空腹時・食後とも高血糖である。
  • ・仕事などの都合のため、あるいは高齢・認知症により家族・介護者の介助が必要なため、昼食時の注射が困難。

モデルケース

73歳、女性、主婦

体重:55kg、BMI:24.0、家族歴:なし
HbA1c 9.0%、GA 27.0%、空腹時血糖 162mg/dL、単純網膜症、微量アルブミン尿(150mg/g Cre)
55歳のとき市の健診で高血糖と指摘されるも受診せず。64歳のときに眼科で単純網膜症が見つかりその後2型糖尿病と診断。食事療法、運動療法から開始し、その後BG薬、DPP-4阻害薬、さらにGLP-1受容体作動薬を使用。昨年転倒による足の外傷からの運動不足などから血糖コントロールが急速に悪化。低血糖に対する不安が強く、家族のいない日中には注射をしたくないと訴えている。

投与量の設定

初回投与量

各朝・夕食直前2~3単位から開始(肥満がありインスリン抵抗性が強いと思われる人は4単位から開始してもよい)

投与量の調整:外来受診時の食前血糖値(または食後2時間値)を目安に調節

食前血糖値(食後2時間値) 用量調節
≧130mg/dL(≧180mg/dL) 責任インスリンを1単位ずつ増量。HbA1cが7%台になるまで増量していく
<130mg/dL(<180mg/dL) 投与量は変更しない
<70mg/dL(<100mg/dL)または低血糖症状発現 責任インスリンを1単位減量

*血糖測定前の直近に投与したインスリン(朝食前血糖値→前日夕食前投与、昼食・夕食前血糖値→朝食前投与)

経口血糖降下薬

  • ・SU薬は、現在の使用量の半量~最小用量を継続する。
  • ・BG薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬は継続する。
  • ・チアゾリジン薬は、塩分制限をしながら継続してもよい。
  • ・昼食後~夕食前に高血糖がある場合には昼にグリニド薬を追加してもよい。

SU薬、BG薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、チアゾリジン薬、α-GI薬、グリニド薬はインスリン製剤との併用について「併用注意」等となっています。詳しくは各製品の製品添付文書を参照ください。