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医療従事者説明用

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薬物療法に対する負担感を評価する質問表

DiabeticTreatment Burden Questionnaire(DTBQ)

近年の糖尿病治療では、Patient-Centered Approach(患者中心のアプローチ)の考え方に基づき、血糖値だけでなく、患者さんの意向やライフスタイルを考慮した薬剤選択が望まれています。

新しい薬剤の登場によって選択肢は拡大しましたが、その一方で、アドヒアランスの向上は今日も糖尿病治療の課題の1つと言えるでしょう。

アドヒアランス不良の原因は患者さんによって様々ですが、糖尿病を患っていることに伴う「負担感」が治療の障壁になっていることがあります。

これまでにも、糖尿病患者さんの負担感を評価するために、PAID(Problem Areas in Diabetes Survey)やDDS(Diabetes Distress Scale)などの質問表が開発されてきました。しかし、これらの質問表は糖尿病に伴う負担を包括的に評価できるものの、「薬物療法に対する負担感」を抽出して評価するのは困難でした。

Diabetic Treatment Burden Questionnaire(DTBQ)は、薬物療法に対して患者さんが感じている負担に着目し、その評価を目的とした質問表です。日本の2型糖尿病患者さんで信頼性と再現性が検証されています。

思うように血糖コントロールが改善しない、あるいは患者さんの治療モチベーションが低下しているなど、治療の変更を検討しているときや問題解決の糸口を見つけたいときに、この質問表を活用していただければと思います。

患者さんの意向や負担を理解しようとする姿勢は、医師と患者の信頼関係の構築にもつながります。

奈良県立医科大学糖尿病学講座 教授 石井 均

DTBQの概要

※基本情報の収集は必須ではありません

最近1ヵ月間に受けた糖尿病の薬物療法に対する負担感の質問項目(注射薬用)

1)時間どおりに注射しなければならないことが負担
2)忙しいとき(時間帯)に注射しなければならないことが負担
3)注射治療のためにかかる時間が負担
4)注射に伴う痛みが負担
5)注射を忘れてはならないと思うことが負担
6)注射を忘れたとき、気がとがめる
7)外出時あるいは旅行や出張時に注射をするのが負担
8)現在の注射薬では低血糖が心配
9)現在の注射薬は、予定や都合に合わせて注射時間を変更できないのが困る
10)現在の注射を続けることを思うと将来が不安
11)現在の注射薬は、注射にかかる手間が少ない
12)現在の注射薬は、時間にゆとりがあるときに注射できる
13)現在の注射薬は、決まった時間に注射できない時も、時間をずらして注射できる
14)現在の注射薬で、糖尿病が良くなった気がする
15)現在の注射薬は、少ない努力で血糖コントロールができるように感じる
16)現在の注射薬は、食事療法の負担感が小さい
17)現在の注射薬は、糖尿病を治療していく負担感が小さい
18)現在の血糖コントロールの状態に満足している

Ishii H, et al. Diabetes Ther 2018;9:1001(本研究はイーライリリー社の支援により行われました)

質問表(PDF)のダウンロード

注射薬物

PDFが別タブで表示されます。

経口薬用

PDFが別タブで表示されます。

臨床研究でのご使用にあたって

DTBQを用いて臨床研究を行う場合は、下表を参考に注射薬用と経口薬用の質問表を使い分けてください。

注1) 「経口薬+注射薬」と「経口薬のみ」、 「経口薬+注射薬」と「注射薬のみ」を比較することはできません。

注2) 「経口薬+注射薬」と「経口薬+注射薬」を比較する場合は、上乗せする薬剤が両方とも経口薬、または両方とも注射薬の場合は比較が可能です。一方、上乗せする薬剤が注射薬と経口薬の場合、両薬剤の比較は適切ではありません。

〔適切な例〕

〔不適切な例〕

<スコアについて> 注射薬用、経口薬用のいずれも質問11~18はリバーススコアのため、「6:まったくその通りである」を0点、「5:かなりその通りである」を1点、「4:ややその通りである」を2点、「3:どちらともいえない」を3点、「2:ややそうではない」を4点、「1:あまりそうではない」を5点、「0:まったくそうではない」を6点に変換して集計してください。

※臨床研究におけるDTBQの使い方に関して詳細な情報やご質問などがある場合は、奈良県立医科大学糖尿病学講座 教授 石井均先生にお問合せください。