優れたHbA1c低下効果

経口血糖降下薬(1~2剤)への追加投与

SU薬、ビグアナイド薬(単独または併用)で血糖コントロール不十分な患者にトルリシティ週1回またはインスリングラルギン1日1回を追加したところ、インスリングラルギンに対する非劣性が示されました。群間差は-0.54%(95%信頼区間:-0.67,-0.41)であり、インスリングラルギンに比べHbA1cが有意に低下しました。

HbA1c変化量(26週後)〔主要評価項目〕 HbA1c変化量(26週後)〔主要評価項目〕
Araki E, et al. Diabetes Obes Metab. 2015; 17: 994
(本試験はイーライリリー社の支援により行われました)
社内資料:日本人2型糖尿病患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験
(GBDY試験)、承認時評価資料

トルリシティにより、71.3%の症例がHbA1c7.0%未満を、51.1%の症例が6.5%以下を達成しました。

HbA1c目標達成率(26週後)〔副次評価項目〕 HbA1c自動達成率(26週後)〔副次評価項目〕
Araki E, et al. Diabetes Obes Metab. 2015; 17: 994
(本試験はイーライリリー社の支援により行われました)
社内資料:日本人2型糖尿病患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験
(GBDY試験)、承認時評価資料
体重変化量(26週後)〔参考情報〕 体重変化量(26週後)〔参考情報〕
Araki E, et al. Diabetes Obes Metab. 2015; 17: 994
(本試験はイーライリリー社の支援により行われました)
社内資料:日本人2型糖尿病患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験
(GBDY試験)、承認時評価資料
対   象 :
食事・運動療法とスルホニルウレア(SU)薬、ビグアナイド(BG)薬の単独または併用で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者361例(被験薬投与開始4週間前のHbA1cが7.0%以上、10.0%以下)
方   法 :
SU薬※1、BG薬※2の単独または併用下で、トルリシティ0.75mgを週1回またはインスリングラルギンを1日1回就寝前に26週間皮下投与。インスリングラルギンは4~8単位から開始し、目標血糖値(空腹時血糖値70~110mg/dL)に合わせて用量を調節。
※1 グリベンクラミド2.5~5mg/日、グリクラジド60~80mg/日、グリメピリド2~3mg/日
※2 メトホルミン750~1500mg/日、 ブホルミン100~150mg/日
主要評価項目:
26週後のHbA1c変化量
副次評価項目:
HbA1c7.0%未満および6.5%以下達成率、空腹時血糖値、8ポイント血糖自己測定値、体重など
解 析 方 法 :
26週後のHbA1c変化量の群間差(トルリシティ群-インスリングラルギン群)の最小二乗平均の95%信頼区間の上限が0.4%未満の場合にインスリングラルギンに対するトルリシティの非劣性が、同じく上限が0%未満の場合にインスリングラルギンに対するトルリシティの優越性が検証されるとした。
安 全 性 :
26週後の副作用発現率は、トルリシティ群29.8%(54/181例)、インスリングラルギン群2.2%(4/180例)であった。トルリシティ群の主な副作用(発現率2%以上)は、下痢8.3%、悪心7.7%、便秘6.6%、リパーゼ増加3.3%、嘔吐2.8%、食欲低下2.8%であった。インスリングラルギン群では便秘、糖尿病神経障害、異常感、注射部位内出血、末梢性浮腫が各1例に認められた。重篤な有害事象はトルリシティ群9例、インスリングラルギン群3例、投与中止に至った有害事象はトルリシティ群6例、インスリングラルギン群2例であった。死亡例の報告はなかった。

使用上の注意(抜粋)

2. 重要な基本的注意
  1. (3)本剤はインスリンの代替薬ではない。本剤の投与に際しては、患者のインスリン依存状態を確認し、投与の可否を判断すること。類薬において、インスリン依存状態の患者で、インスリンからGLP-1受容体作動薬に切り替え、急激な高血糖及び糖尿病性ケトアシドーシスが発現した症例が報告されている。
  2. (7)本剤の使用にあたっては、患者に対し、低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。特にスルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤と併用する場合、低血糖のリスクを軽減するため、これらの薬剤の減量を検討すること。

単独投与

トルリシティの週1回・単独投与によりHbA1cが1.43%低下し、71.4%の症例がHbA1c7.0%未満を達成しました。

HbA1c変化量(26週後)〔主要評価項目〕 HbA1c変化量(7.0%未満、26週後)〔副次評価項目〕 HbA1c変化量(26週後)〔主要評価項目〕 HbA1c変化量(7.0%未満、26週後)〔副次評価項目〕
Miyagawa J, et al. Diabetes Obes Metab. 2015; 17: 974
(本試験はイーライリリー社の支援により行われました)
社内資料:日本人2型糖尿病患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験
(GBDP試験)、承認時評価資料
対   象 :
食事・運動療法のみ、またはチアゾリジン以外の経口血糖降下薬単独療法を受けていた血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者487例(被験薬投与開始1週間前のHbA1cが7.0%以上、10.0%以下)
方   法 :
二重盲検下でプラセボまたはトルリシティ0.75mgを週1回、非盲検下でリラグルチドを1週目0.3mg、2週目0.6mg、3週目以降0.9mg、1日1回、52週間皮下投与した。プラセボ群は26週以降、トルリシティ0.75mgに切り替え、週1回皮下投与した。なお、経口血糖降下薬投与例は8週間ウォッシュアウトした後に、いずれかの投与群に割り付けられた。
主要評価項目:
26週後のHbA1c変化量
副次評価項目:
52週後のHbA1c変化量、HbA1c7.0%未満および6.5%以下達成率、空腹時血糖値、7ポイント血糖自己測定値、HOMA2-%B、HOMA2-%S、体重など
安 全 性 :
26週後の副作用発現率は、トルリシティ群20.4%(57/280例)、プラセボ群8.6%(6/70例)であった。トルリシティ群の主な副作用(発現率2%以上)は、便秘5.4%、悪心4.3%、下痢3.9%、腹部不快感3.2%であった。プラセボ群では便秘、悪心、腹部不快感、消化不良、リパーゼ増加、頭痛、口渇が各1例に認められた。重篤な有害事象はトルリシティ群3例、プラセボ群2例、投与中止に至った有害事象はトルリシティ群3例に認められた。死亡例の報告はなかった。

HbA1c低下効果の持続