トルリシティ アテオスの優れた血糖低下効果~単独投与のエビデンス

複数の指標で評価する2型糖尿病診療

血糖コントロールの目標は、1日を通じて空腹時および食後高血糖を是正し、その結果としてHbA1cを正常化することです。先生も糖尿病診療においてHbA1c値のみならず、空腹時や食後の血糖値など複数の指標を総合的に評価しておられると思います。
言うまでもなく、HbA1c値は過去1~2ヵ月間の平均血糖値を反映する指標であり、血糖値の日内変動など細かな変化を把握できません。
そのため、これを補完する指標として、空腹時血糖値や食後2時間血糖値などもあわせて検討する必要があります。

寺内 康夫 先生

監修:横浜市立大学医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学 教授 寺内 康夫 先生

空腹時・食後血糖値を下げるトルリシティ

2015年7月に承認された新しいGLP-1受容体作動薬『トルリシティ アテオス』では、空腹時や食後の血糖値においても低下効果が示されており、後ほどお示ししますように、単独投与で多くの患者さんが合併症予防のための目標であるHbA1c7.0%未満を達成しています。

トルリシティの優れた血糖低下効果

では、トルリシティの優れた血糖低下効果を複数の指標で確認しましょう。食事・運動療法のみ、または経口血糖降下薬をウォッシュアウトした2型糖尿病患者を対象に、トルリシティ週1回単独投与したところ、食前血糖値および食後2時間血糖値がともに低下しました。26週後のベースラインからの変化量は、平均食前血糖値で-42.75mg/dL、平均食後2時間血糖値で-64.87mg/dLと、プラセボ群と比較して有意に低下しました。

血糖自己測定値(副次評価項目)

トルリシティでHbA1c7.0%未満を達成

また、同試験でHbA1cをみたところ、トルリシティ群では26週後のベースラインからの変化量は-1.43%で、HbA1c 7.0%未満の目標を達成した割合は71.4%にのぼりました。いずれもプラセボ群と比較して有意な結果が得られています。
このように、トルリシティ単独投与は空腹時および食後高血糖を是正することができ、その結果としてHbA1cの目標値も達成することができると考えられます。

HbA1c変化量(主要評価項目)とHbA1c7.0%未満達成率(副次評価項目)(26週後)

国内臨床試験における低血糖の発現割合

さらに、1日を通じて低血糖を起こさないことも血糖コントロールの目標となります。トルリシティ単独投与における低血糖の発現割合は2.9%で、国内臨床試験において重症低血糖は単独・併用療法にかかわらず認められませんでした。

HbA1c正常化という目標を達成する上で、1日を通じて高血糖、低血糖なく、空腹時および食後高血糖を是正するトルリシティは新しい選択肢として期待できます。

低血糖の発現割合

ペンの操作は、3つのステップ。

  1. キャップをはずす
  2. 底面を皮膚にあてて、
  3. 注入ボタンをおす。

トルリシティ専用ペン「アテオス」の注入操作

トルリシティの専用ペン「アテオス」は1回使い切りで、針の取り付け、薬剤の混和、空打ちが不要なため、簡単な操作で投与ができます。

以上、先生方の診療の一助となれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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