※マンジャロは「2型糖尿病」のお薬です。
2型糖尿病の治療を目的にマンジャロを使用していただきますようお願いいたします。
マンジャロ®皮下注アテオス®を使用される患者さんへ
マンジャロの投与方法や保管と取り扱いの注意点などをわかりやすくまとめた冊子です。
マンジャロの使い方動画です。自己注射の方法を分かりやすく解説しています。
よくある質問と回答集
投与を忘れたとき
A.
「マンジャロを打ち忘れた場合」や「予定通り打てない場合」は以下をご参考にしてください。
次回投与までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後はあらかじめ定めた曜日に投与すること。
次回投与までの期間が3日間(72時間)未満であれば投与せず、次のあらかじめ定めた曜日に投与すること。
効果・作用
A.
マンジャロはGIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬とよばれるタイプの薬で、インスリンとは異なります。すい臓からインスリンが出るように助ける薬です。
A.
マンジャロは、GIP(ジーアイピー)やGLP-1(ジーエルピーワン)とよばれるホルモンと同じ作用をもつ薬剤です。
【GIPやGLP-1の作用】
GIPとGLP-1は食事をとったときに小腸から分泌され、血液を通って、すい臓に運ばれます。
すい臓はインスリンをつくっている臓器です。GIPやGLP-1がすい臓に働くと、インスリンの分泌が増加します。インスリンが分泌されると、血糖値が下がります。
GIPやGLP-1の作用によって、すい臓からインスリンが出されるのは、血糖値が高いときだけです。
A.
マンジャロは、インスリン注射ではありません。GIP/GLP-1受容体作動薬とよばれる種類のお薬で、あなたのすい臓からインスリンが出るように働きかけます。
A.
1回の投与で効果は1週間続きます。毎週同じ曜日に投与してください。
使用方法
A.
マンジャロは週1回2.5 mgから投与を開始し、週1回2.5 mgを4週間続けた後、週1回5 mgの維持用量に変更します。
維持用量の週1回5 mgを4週間以上投与した後、状態に合わせて増量が必要かどうかを主治医が判断します。
A.
マンジャロの投与は週に1回、朝昼晩、いつでも投与できます。同じ日であれば、いつ投与していただいても構いません。
A.
マンジャロは週1回、食事に関係なく投与できます。
A.
自分で投与する場合にはお腹か太ももに、他の人(操作方法の訓練を受けた方)の場合は腕(上腕部)でも構いません。
毎回同じ場所に投与しないよう、少しづつずらした場所に投与してください。どこに打つのが一番いいかというのは主治医にご相談ください。
A.
はい。冷蔵庫から出してから何分以上待たなければならないといった決まりはございません。
A.
2回目のカチッという音が聞こえなかった場合でも、注入ボタンを押し切ってから、遅くとも10秒すると針は戻ります。注入器の透明な部分に灰色のゴムピストンが見えていれば、投与は完了しています。
A.
ロックを解除した他は何も操作していない場合は、ロックリングをロックの位置に戻した後、取扱説明書の手順に沿って最初から操作してください。
A.
針を破損させる原因になりますので、一度取り外したキャップは付け直さないでください。
また、マンジャロ(アテオス)の灰色のキャップをはずすと無菌状態ではなくなるため、そのまま保管することはお勧めできません。灰色のキャップは投与の直前に外していただきますようお願いいたします。
A.
マンジャロは1回使い切りの製剤です。注入器(アテオス)には1回分の薬液があらかじめ充填されています。1回で全量を使用するため、空打ちは不要です。
A.
針がとびだし、薬液がもれ出すことがあるので灰色のキャップを外さないでください。主治医の指示に従って注入器を廃棄してください。新しい注入器で投与してください。
A.
針先にしずくがついている程度であれば注射に影響はありません。針には触れないでください。
A.
必ずしも注入ボタンを押し続ける必要はありませんが、注入ボタンに指を添えることで注入器をしっかりと皮膚にあてることができます。
A.
注射に影響はありません。カット綿又はガーゼを注射部位にあててください。注射部位をこすらないでください。
A.
マンジャロは、皮下に薬液を“全量”注入するため、気泡があっても投与に影響はありません。
マンジャロは、気泡の大きさに関わらず、一定量の薬液が充填されており、全量が投与される設計となっております。
保管・廃棄方法
A.
凍結を避け、2〜8℃(冷蔵庫など)で遮光して保管してください。
室温で保存する場合は遮光して保管し、21日以内に使用してください。
30℃を超える場所では保管しないでください。
A.
マンジャロは冷蔵庫(2~8℃)に保管してください。冷蔵庫が使用できない場合、室温(30℃以下)21日間まで保管できます。
A.
2~8℃で遮光保存する場合、チルゼパチドの使用期限は24ヵ月です。なお、30℃以下の室温で保存した場合(遮光下)は、21日以内にご使用ください。
A.
使用済みの注入器は、主治医の指示に従って廃棄してください。
副作用
A.
吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状があらわれることがあります。これらの副作用はマンジャロを初めて使用するときや、投与量を増やしたときに特に起こりやすくなるため注意が必要です。
A.
生活に支障のない範囲内であれば、そのまま様子を見ていただき、ひどくなるようでしたら、自分の判断でマンジャロの投与を中止せず、主治医に相談してください。
吐き気があるときは、揚げ物など脂肪の多い食品は避け、1回あたりの食事量を減らす、満腹感を感じたらそれ以上食べるのをやめるなどの工夫もあります。
A.
生活に支障のない範囲内であれば、そのまま様子を見ていただき、ひどくなるようでしたら、自分の判断でマンジャロの投与を中止せず、主治医に相談してください。
A.
マンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬とよばれるタイプの薬です。GIP/GLP-1受容体作動薬は空腹時には働かず、食事をとって血糖値が高くなったときに働くため、それだけでは低血糖を起こしにくいといわれています。
ただし、SU薬やグリニド薬、インスリンと一緒に使う場合は低血糖への注意が必要です。
A.
マンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬とよばれるタイプの薬です。血糖値を下げるお薬を使うと体重が増えることがありますが、GIP/GLP-1受容体作動薬は体重増加をきたしにくいお薬です。
その他
A.
2型糖尿病の治療では、血糖値が下がらないときだけでなく、血糖管理がよくなったときにも、お薬を減らす、他の種類に変えるなど、治療を見直します。
例えば、マンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)のような注射薬から飲み薬に変えることもあります。
今後の治療方針について、気になることがあれば、主治医にご相談いただきますようお願いします。
A.
2型糖尿病治療の基本は食事療法・運動療法です。薬による治療を始めた後も、食事療法や運動療法は続けていきます。
食事療法や運動療法をやめてしまうと、肥満が進んでしまったり、インスリンの働きが悪くなったりして、治療の効果が弱まってしまいます。