重症低血糖への備え ①気をつけること


なぜ重症低血糖に備えるのか?

重症低血糖の処置が遅れると、命にかかわることがあります。また、危険な場所での作業中や自動車の運転中に重症低血糖を起こすと事故につながるおそれがあります。

まずは低血糖について、周囲の方に知っていただき、重症低血糖に陥る前に対処できるようにしてください。また、もし重症低血糖が起こった場合、すみやかに処置できるよう、重症低血糖の症状や予防策について理解しておくことが必要です。

低血糖について周囲の方に知ってもらうイメージ

重症低血糖を防ぐために


主治医の指示を守り、良好な血糖コントロールを維持しましょう

低血糖を経験した患者さんは低血糖へのおそれから、自己判断で糖尿病治療薬の治療をやめたり量を調節したりしてしまうことがあるようです。しかし、これは血糖値が不安定となるため危険です。

主治医の指示を守り、きちんと治療を続けましょう。気になることがあれば主治医に伝え、話し合うようにしましょう。

自己判断で糖尿病治療薬の治療をやめたり量を調節してしまうことがある

体調が悪いとき(シックデイ)は主治医に報告しましょう

血糖値は他の病気の影響を受けることがあります。一般的に、風邪やインフルエンザなどの感染症では高血糖になりやすく、下痢やおう吐をともなう消化器疾患では低血糖を起こしやすいといわれています¹⁾、²⁾。糖尿病治療薬を使用している患者さんは、食事がとれなくても自己判断で治療を中断せず、主治医に連絡をしましょう。主治医は他の病気の重症度や、その時の体調(食事や水分の摂取状況など)を考慮して糖尿病治療薬の量を調節します。

主治医に連絡をしましょう

血糖値、食事量、運動量などを記録しましょう

血糖値や食事や運動など、下記の項目について毎日記録しましょう。

これらを記録することで低血糖や、重症低血糖の原因の特定と再発を予防する上で役立ちます。

記録した内容は、診察時に主治医や医療スタッフに報告しておきましょう。

参考資料

1. 日本糖尿病学会 編・著. 糖尿病治療ガイド2018-2019, 文光堂, 2018

2. 日本糖尿病学会 編・著. 糖尿病治療の手びき2017 改訂第57版, 南江堂, 2017

3. 糖尿病情報センター 血糖自己測定について